2026-27年度 RI 会長メッセージ

持続可能なインパクトを生み出そう

プロフィール

トランス・アマディ・ロータリークラブ
ナイジェリア・リバーズ州

1988年に大学で工学の学位を取得。シェルPLCで要職を歴任するなど、石油・ガス業界で25年間勤務し、4大陸でプロジェクトを実施。リビエラ・テクニカル・サービス社(石油・ガスインフラ供給会社)とリード・アンド・チェンジ・コンサルティング社(管理職コーチングと組織業績アドバイザーグループ)の2社を設立。
ババロラ氏が所属する専門職団体には、ナイジェリア技術者協会、ナイジェリア安全専門家協会、変革管理専門家協会などがある。経済・社会政策について政府に意見を提供する、故郷イバダン市の組織「ジェリコ・ビジネスメン・クラブ」のメンバーとなっている。
ローターアクターとして10年間活動し、1994年からはトランス・アマディ・ロータリークラブの会員。2011-12年度に地区ガバナー、2018-20年度にRI理事、2019-20年度に副会長を務めた。2017-23年度にEnd Polio Now:歴史をつくるカウントダウンキャンペーン委員会(2017-20年度副委員長)、2013年~現在はナイジェリア・ポリオプラス委員会(2016年~現在アドバイザー)での役職を歴任。妻プレバさんと共にポート・ハーコート市に在住。冠名基金とアーチ・クランフ・ソサエティを通じてロータリー財団を支援。シェルターボックスUKの評議員としてボランティア活動も行っている。ポリオのない世界のための地域奉仕賞、RI超我の奉仕賞、ロータリー財団功労表彰状を受賞。

2026-27年度
国際ロータリー会長
オラインカ・ハキーム・ババロラ

親愛なるロータリーの友人とファミリーの皆さま、おはようございます!2026年国際協議会に皆さまを歓迎し、地区ガバナーエレクトとなられたことをお祝いできることを光栄に思います。

世界中からロータリーのシニアリーダー、スタッフ、そして卓越した会員が集結し、皆さまが来年度に向けて準備を整えるお手伝いをいたします。また、この場を、ぜひ同期の仲間と交流を深める機会としてください。ロータリーの国際性を体験しなければ、会員としてのメリットを十分に享受しているとは言えません。今週、皆さまはロータリーの世界を体感することになります。この機会を逃さないでください。たくさんの人と知り合い、友情を育みましょう。温かい言葉が、思いもよらないところへと皆さまを導くでしょう。

私が出会ったロータリー会員は、出身がどこであれ、親切で明るく、すぐに親友になれる人ばかりです。私たちのもう一つの共通点は、ロータリーが私たちを変えたということです。私たちという人間を形づくり、より良い人間にしてくれたのです。変化はここから始まるのです―奉仕を受ける方々だけでなく、私たち自身の中からも。

私たちのビジョン声明を考えてみてください。「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」。私たちは「世界を変える」ことや「地域社会を変える」ことについてはよく語ります。しかし、「自分自身の中に持続可能な変化をどう生み出しているのか」という問いについては、あまり考えていません。

  • どのように私たちのキャリアを変えているか
  • どのように私たちのビジネスを変えているか
  • どのように私たちの家族を変えているか

ロータリーが自分自身に与える変化について考えることは、私たちの活動の本質を理解することにつながります。

それは最も暗い時代における光にもなります。米国ノースカロライナ州のキャリーキルディア・ロータリークラブ会員、ティア・コッパスさんは、夫を癌で亡くし、介護とCOVID-19による孤立の中で深い悲しみを抱えていました。しかし、クラブの仲間から夕食会に招かれ、「来てくれて本当によかった」と迎えられたことで、自分にはコミュニティがあることを実感しました。

その後ティアさんは、「ロータリーは、あなたが最も必要とする時に、静かに、愛情をもってそばにいてくれる」と語っています。ロータリーは奉仕の場であるだけでなく、支え合いと居場所を提供するコミュニティでもあるのです。

友人の皆さま、ロータリーは世界を変えるために活動していますが、ロータリーが自分自身をいかに変えたかを伝えることを恐れないでください。経験から言えることですが、ロータリーは私を深く変えました。

私は十代でローターアクターとして活動を始めました。識字プロジェクトへの参加を通じて、教育の機会に恵まれない人々の現実を知り、教育へのアクセスを広げる責任を感じるようになりました。ユニセフによれば、教育資金の削減により、今年末までに世界で約600万人の子どもが退学を余儀なくされる可能性があります。この教育危機に対処するには、「寄付」から「奉仕」へと意識を変える必要があります。

南アフリカのナイズナでは、ロータリークラブが地域のパートナーと協力し、恵まれない地域の女性たちによる幼児教育センターの設立を支援しました。その結果、何千人もの子どもと家族が恩恵を受け、今後も何世代にもわたって教育が提供され続ける基盤が築かれています。

このような持続可能なインパクトを生み出せば、地域社会から信頼と評価を得ることができます。そして、その信頼が新たな会員を引き寄せる力になります。しかし、そのためにはまず、人びとを歓迎し受け入れなければなりません。

私自身、若きローターアクターとしてロータリーに入会しようとした際に抵抗を受けた経験があります。あるクラブで入会希望を伝えたところ、「招待が必要だ」と言われました。しかし、その場にいたソジ・フォウォデさんが「私が君を推薦するよ」と声を上げてくれたことで、私はロータリアンになることができました。

もし彼が声を上げてくれなかったら、私は今日ここに立っていなかったでしょう。当時より改善されたとはいえ、一部のクラブでは今なお若い人や異なる背景を持つ人が歓迎されないことがあります。そのような状況では、将来の会員を失ってしまいます。

ロータリーにはもっと多くの会員が必要です。理事会は2030年までにロータリアン125万人、ローターアクター12万5千人という目標を掲げています。この目標達成は、私たち一人ひとりが人びとをどのように迎え入れるかにかかっています。

例会や奉仕プロジェクトでの皆さまの態度ひとつで、誰かのロータリーのストーリーが始まるかもしれないし、終わるかもしれないのです。

目標達成のためには、自らの過去の実績を超えることを目指してください。最も健全な競争はクラブ同士ではなく、自分たちの過去との競争です。

  • 会員増加で最高を記録した年度はいつか
  • ファンドレイジングで最高を記録した年度はいつか
  • 最も大きなインパクトをもたらしたプロジェクトは何か

その最高記録を見つけたら、それを超えることを目指してください。より優れていることを証明するためではなく、自分たちが最高の姿になるためです。

「グッド」から「ベター」、そして「ベスト」へ。
歩みを止めてはならない。
「グッド」が「ベター」になり、「ベター」が「ベスト」になるまでは。

この考え方はクラブや地区だけでなく、私たち自身にも当てはまります。「変化」と「インパクト」は同じではありません。変化は始まりに過ぎず、インパクトこそが永続するものです。

ナイジェリアで実施されている「健康な家族のための協力」では、ロータリーの支援によって妊婦健診の受診率が向上し、乳児死亡率と妊産婦死亡率が大きく低下しました。しかし、本当のインパクトは、その先何十年にもわたり母親と子どもの命が守られ続けることにあります。

私たちは、ポリオのない世界、平和な世界、誰もが質の高い教育を受けられる世界という共通のビジョンを持っています。その実現のためには、「成果」だけでなく「インパクト」を重視しなければなりません。

ティアさんの例では、孤独から救われたことが成果でした。しかし、そのインパクトは、生涯にわたる希望とコミュニティ意識です。ナイジェリアの事例では、死亡率低下が成果でした。しかし、そのインパクトは、世代を超えて子どもたちが母親の愛情と導きのもとで育つことです。

2030年の会員増強目標を達成したとき、その成果は会員数の増加です。しかし、そのインパクトは、今後何十年にもわたり、より強く効果的なロータリーが築かれることです。

この理由により、2026-27年度の会長メッセージは「持続可能なインパクトを生み出そう」です。世界的にはポリオ根絶やロータリー平和センターの発展を意味し、クラブと地区においては、より多くの人を迎え入れ、2030年会員増強目標の達成に貢献することを意味します。

親愛なる地区ガバナーエレクトの皆さま、成功とは向こうからやって来るものではありません。自分でつかみに行かなければならないのです。自分を変えられれば、クラブと地区を変えられます。地区を変えられれば、地域社会を変えられます。そして地域社会を変えられれば、世界で、地域社会で、自分自身の中で、持続可能なインパクトを生み出すことができるのです。

RI会長メッセージとRI強調事項

1.RI 会長メッセージ

「持続可能なインパクトを生み出そう」
(CREATE LASTING IMPACT)

2.RI 強調事項(優先事項)

■ポリオ根絶 (End Polio Now)

最後の一押し(Last Mile)を完遂すること。 ワクチン接種活動だけでなく、サーベイランス(監視活動)の継続。

■平和の推進 (Promote Peace)

分断された世界において、対話と理解を促進する。 ロータリー平和フェローシップや、地域レベルでの平和構築プロジェクトの支援。

■会員増強とクラブの活性化 (Membership & Club Experience)

「クラブをより温かく迎え入れる場所にすること」を強調。単に数を増やすだけでなく、多様な背景を持つ人々が歓迎される環境を作る。

■インパクトをもたらす奉仕 (Impactful Service)

プロジェクトの「数」や「成果」だけでなく、それが地域社会にどのような長期的・持続的な変化(Impact)をもたらしたかを重視する。
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